2012年11月13日火曜日

うつ病休職中。どう過ごせばいいの?

はじめまして。精神科医14年目のつかぴーです。
精神科医としてまあまあキャリアと経験を積んでまいりましたが、ここ5−6年ほどは会社で、うつ病などのメンタル不調をかかえる社員さんの復職支援にあたっています。

病院では患者さんの主治医として、会社では「会社のお医者さん」として精神科の領域で産業医的な役割で、復職にかかわっています。
が、これがけっこう難しい。

主治医側としては、「だいぶよくなったので、仕事に戻りたい」と言う患者さんに「復職可」という診断書を書いてみると、数ヶ月のうちに調子が悪くなって、またお休みとなってしまうパターンに悩みました。
産業医側としては、「復職可」という診断書が出てきた社員さんを、短縮勤務や、時に異動などさまざまな配慮を重ねて復帰プランを実行したのに、また徐々に来れなくなってしまうパターン。
正直、よくあります。

何回も休んでしまうのは、ご本人にとってもつらいことだし、会社にとっても大きな損失です。
主治医と産業医、両面から「なんでだろう。どうにかならないものか」と悩みに悩んで、試行錯誤してきました。

その結果、とりあえずの結論は、「スムーズな復職は、休職開始から始まっている」ということでした。
休職中の生活のしかたで、こころとからだの回復はずいぶん違ってきます。
回復の度合いに応じて、「いつ」「どのように」「どれくらい」「何をして」「何に気をつけるべきか」、時間の使い方で気をつけるべきポイントがあります。

回復にかかる時間は、人それぞれで異なります。
でも、回復の道のりと、気をつけるべきポイントは、わりと似ています。いま、自分が回復のロードマップのどこにいるんだろう?それがわかるだけでも、結構安心だと思うのです。
意外と精神科の先生は療養のしかたを教えてくれないので、ブログで書いちゃおうと思いました。
うつ病で休職中のみなさまにとって、少しでもご参考になれば幸いです。

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